エコノミストは歴史統計データの宝庫

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以前述べたように、エコノミストの創業者ウィルソンは、抽象的な思弁を嫌い、具体的な事実を重んじるタイプの人であり、それがエコノミストの編集方針にも貫かれた。エコノミストは経済紙だ。経済の事実を表すものと言えば、統計データである。新聞の経済データと言えば、株価、国債などの債権価格、外国為替レート、金、原油、食糧などの商品価格などがすぐ思い浮かぶだろう。

これらは現在、新聞に毎日掲載されるが、掲載されるのはその時々の一瞬の価格である。それに対して、日本が原油をどの国からどれだけの量を輸入していて、その数字がここ数年どのように推移したとか、日本とアメリカの貿易品目の各々の量はここ数年どのように推移したかといった統計データを入手したい場合、人は何を参照するだろうか。最も確実なのは『経済白書』に代表される政府や省庁が発行する統計資料だろう。少なくとも、これらの数字を得るために新聞を広げる人はいないだろう。だが、エコノミストにはこれらの経済データが豊富に掲載されているのである。イギリスに小麦を供給するのはどの国でどれだけ供給しているか、明治初期のイギリスと日本の貿易品目にはどんなものがあり、どれだけの量が取引されていたか、・・・・・・。そして、これらの統計データは、通常の記事の中に出てくるだけでなく、定期的に(月に一回、年に一回)エコノミスト本紙に含まれる形で発行されるサプルメント(補遺)の中にも掲載されているのだ。

これらのサプルメントを通して見ることにより、長期に亘る経済の推移が数字の形で眼の前に浮かび上がってくる。時代が遡れば、統計データの入手が容易でなくなることを考えると、これが貴重なデータであることは言うまでもない。エコノミストは歴史統計データの宝庫である。

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