社会の出来事を広く人々に定期的に伝えるという営みは、人類の長い歴史の中では比較的新しいものです。それでも出来事を伝える営みは時代が変わるにつれて変化します。かつて人々はどのよう新しい情報を伝え、受け取っていたのか、そのあり方について歴史を遡って知ることはとても興味深いことです。17th and 18th Century Burney Collection Newspapers(Burney)は、”Newspaper”という呼び方がまだ存在しなかった時代まで遡って、新しい情報を人々に伝えた媒体を集めたものです。約1,300紙を収録しています。
発行期間は17世紀と18世紀の200年間、発行地域はイギリスが中心ですが、それ以外の地域(ヨーロッパ諸国、南北アメリカなど)も若干含まれます。フォーマットは現在の新聞に近いものから、大判の片面刷り(ブロードサイド)、パンフレットなど、様々です。Burneyは17世紀と18世紀をカバーしますが、収録されている新聞の大半は18世紀に創刊されたものです(17世紀に創刊された新聞は約70紙)。18世紀はしばしばジャーナリズムが始まった時代と言われます。人々はコーヒーハウスにたむろし、政治や金儲けやゴシップの話題で花を咲かせました。
当時の人々がどんな話題に興味を抱いたのか、Burneyを覗いて探ってみてください。私たち自身を発見するかも知れません。
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