第一次大戦を予言した新聞

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クリミア戦争のころ、イギリス軍の作戦の不手際をスクープしたタイムズは、時の内閣を退陣に追いやりました。タイムズがもっとも影響力を持ち、輝いていた時です。60年後の第一次大戦のころ、今度はデイリー・メールがイギリス軍の杜撰な作戦を追及しました。デイリー・メールは、すでに戦争が始まる前からドイツの脅威を警告し、軍備増強の必要を説き、好戦的な世論の形成に寄与していたのです。「戦争を起こすのに大きな影響を与えたのは、第一にドイツ皇帝、次にノースクリフ卿である。」と、言われたほどです。

軍の杜撰な作戦とは、武器弾薬の不足です。デイリー・ミラーは、「砲弾の危機:キッチナー卿の重大な過失」という陸軍大臣の責任を問う記事をノースクリフ卿自身が書いて掲載します。これらの追及に自由党内閣は持ちこたえられずに崩壊し、首相は交代しないまま連立内閣に移行します。しかし、それでも事態は改善しなかったため、デイリー・メールの政府批判は続き、ついにアスキス首相は退陣に追いやられました。

ノースクリフ卿は、新しく誕生したロード=ジョージ内閣で、政府高官としてアメリカに戦争協力を求める任務と敵国に対するプロパガンダを遂行する任務に携わりました。この時、弟ハロルド(ロザーミア卿)は空軍大臣に就任し、ライバル誌デイリー・エクスプレスの社主、ビーバーブルーク卿は情報大臣に就任します。大衆紙とその社主がこれほどの政治的な影響力をもったことは、イギリス史上かつてありませんでした。

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