女性をターゲットに、人々の日常生活をデザインした新聞

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デイリー・メールは、創刊当初から女性の読者を獲得しようと、女性向けの記事を掲載しました。といっても、女性の権利を高らかに掲げるといった進歩的なものではなく、ファッション、家事、有名人を取り上げた記事を掲載することで、女性に新聞に関心を持ってもらおうという、創業者ノースクリフ卿の考えから来ていました。すでに創刊号において、「女性の世界における動き、つまり、衣装、洗面所、台所など、諸々の家事に関する事柄は、日刊紙が取り上げるその他の大多数の事柄と同じくらいの関心を受けるに値する」と、女性向けの記事を重んじる新聞になることを予告しています。

女性の読者を重視する姿勢は広告の観点からも正しいものでした。この頃、イラスト入りの商品広告が新聞紙面を賑わすようになりました。家庭で財布の紐を握っているのが主として女性であるから、商品広告のターゲットはおのずから女性になります。広告主にとっては、女性が読みそうな記事を載せている新聞が広告媒体として魅力的になるわけです。新聞印刷用の紙が不足していたため、女性向けの記事に十分なスペースを割くことができなかった第一次大戦の頃、ノースクリフ卿は、代わりに女性向けの広告に力を入れました。

さらに、商品広告から展示会が生まれました。今もイギリスで開催されている”Ideal Home Show”という家具調度品をはじめとする生活にかかわる様々なグッズの展示会は、1908年デイリー・メールが始めたものです(当時の名称は”Ideal Home Exhibition”)。

デイリー・メールは、女性向けの記事や商品広告、商品展示会を通じて、人々の日常生活をデザインする新聞でもあったのです。

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